くもたて WordPress で学ぶ AWS 20日間

はじめに

このサイトは、WordPress を題材に AWS を自分の手で構築しながら学ぶ学習サイトです。読む前に、何を目指すサイトで、どの順番で進めるかをここでつかんでください。

このサイトの目的

AWS は部品が多く、本を読むだけでは「なぜその部品が要るのか」が分かりにくいものです。このサイトでは、WordPress という身近なアプリを AWS 上で 1 つずつ組み立てながら、各サービスの役割・料金・片付けまでを体験で理解することを目的にしています。

  • VPC・EC2・RDS・ALB・CloudFront を、AWS コンソールで自分の手で構築できるようになる
  • 構成図を自分で描けるようになり、それぞれのサービスを置く理由を説明できるようになる
  • 料金の仕組みを知り、使い終わった環境を停止・削除して費用を抑えられるようになる
  • 学んだ用語を、資格試験(CLF / SAA)の言葉につなげる

見てほしい人

  • AWS を初めて触る人。アカウントを作ったばかり、またはこれから作る人。レンタルサーバーや WordPress の経験はあっても、クラウドは初めてという人を想定しています
  • 資格(CLF-C02 / SAA-C03)を目指す人。問題集だけでは覚えにくい概念を、実際に作って確かめたい人
  • エンジニアとして一歩進みたい人。手で作った構成をコード(CloudFormation)で再現し、冗長構成やバックアップの仕組みまで扱いたい人。この部分は有料記事で扱います

プログラミングの経験は不要です。コマンドを打つ場面は、そのまま貼り付けられる形で載せています。

始める前に用意するもの

  • AWS アカウント(作り方は Day 01 で説明します。クレジットカードまたはデビットカードが必要です)
  • パソコンとブラウザー。スマートフォンだけでは AWS コンソールの操作が難しいためです
  • 1 日 30〜60 分の時間。各 Day はこの長さで終わるように作っています

学習する順番

Day 01 から順番に進めてください。前の Day で作ったものの上に次の Day を重ねていくので、途中から始めると前提がそろいません。全 20 回のうち、無料記事が 16 回、有料記事が 4 回です。有料記事を飛ばしても、無料記事だけで第 4 週の最後まで進めます。

第1週 AWSの土台を手で作る

自分で作ったVPC内のEC2でWordPressが動く

  1. Day 01 AWSアカウントとIAMの最初の一歩
  2. Day 02 料金の仕組みと安全装置
  3. Day 03 AWSの地図と、WordPressを建てる7つの方法
  4. Day 04 VPCを自分の手で切る
  5. Day 05 EC2を起動してWordPressを入れる

第2週 本番構成を手で組む

RDS分離・HTTPS・CloudFrontで公開し、その構成を1ファイルで再現

  1. Day 06 RDSでデータベースを分離する
  2. Day 07 ドメインを「取る」「取らない」2つの道
  3. Day 08 ALBを置いて入口を一本化する
  4. Day 09 CloudFrontを前に置いて、HTTPSと高速化
  5. Day 10 ここまでを1ファイルで建て直す(CloudFormation)

第3週 安定する構成と防御

ECS+EFS、自動復旧、Multi-AZ、WAF、復元演習(運用に必須ではないが、学びとして通る週)

  1. Day 11 コンテナとFargateの考え方
  2. Day 12 ECS Fargate+EFSを手で起動する
  3. Day 13 ECSをコードにして、自己修復とスケールを体験
  4. Day 14 冗長構成にする(Multi-AZ・Auto Scaling)
  5. Day 15 WAFで守り、バックアップから戻す

第4週 守る・見る・安くする

S3長期保管、静的化、監視、コスト最適化、資格ロードマップ

  1. Day 16 S3で長期保管する(ライフサイクル・Glacier・AWS Backup)
  2. Day 17 S3静的化で月150円にする
  3. Day 18 CloudWatchで見える化し、異常を知らせる
  4. Day 19 コストを最適化する(Graviton・Savings Plans)
  5. Day 20 総まとめ、資格ロードマップ、次の一歩

第 3 週は、実際の運用で必ず必要になる内容ではありませんが、コンテナと自動復旧の考え方を学ぶために通る週です。第 4 週では費用を月 150 円前後まで抑える形にたどり着きます。

学び始める前に、費用を確認

教材の料金と、実習で使う AWS の利用料は別のものです。基本の記事は無料で読めます。

無料の教材

基本は、無料の教材から。

全16回の無料教材を計画

  • コンソールでの基本的な構築手順
  • 構成図と、各サービスを使う理由
  • 料金の考え方、確認リストと片付け
  • 資格学習につながる概念と想定問題
基本の学習を始める
有料の教材

さらに学びたい人の応用教材。

全4回の有料教材を計画

  • CloudFormationによる構築のコード化
  • Multi-AZ・Auto Scalingの冗長構成
  • S3のライフサイクルと長期保管
  • 完成版コードと応用の考え方
応用教材の内容を見る
構成別のAWS利用料を見る

以下は設計時の概算(2026-10-31、1ドル=150円換算、24時間稼働)です。現在の料金を保証するものではありません。無料枠やクレジットを適用する前の目安としてご覧ください。

構成別の参考月額です。設計時の概算です。
到達Day構成参考月額
Day 6EC2+RDS約4,500円
Day 9CloudFront+ALB+EC2+RDS約7,275円
Day 12ECS Fargate+EFS+RDS+ALB約7,695円
Day 14上記のMulti-AZ化約11,000円
Day 17S3+CloudFront(静的化)約150円

料金は構成・リージョン・稼働時間・通信量で変わります。無料利用枠の条件はアカウントにより異なります。AWS公式の無料利用枠FAQと料金計算ツールをご確認ください。実習後は、削除するリソースと残る費用を確認しましょう。

AWS の利用料の考え方は次のとおりです。

  • 第 1〜2 週の構成は、AWS の無料利用枠の範囲内なら 0 円で進められます。枠を使い切った場合の目安は各 Day とトップの構成図に書いています
  • 金額は 24 時間動かし続けた場合の概算です。学習が終わったら EC2 や RDS を停止すれば、月 数百円程度に抑えられます
  • ALB や NAT ゲートウェイのように停止できないサービスは、学習後に削除します。各 Day の最後に「今日の費用と片付け」として手順を置いています

進め方のコツ

  • AWS コンソールとこのサイトを左右に並べて、手順を見ながら操作してください。画面幅 640px でも読めるように作っています
  • 各 Day の最後にある「このDayを完了にする」を押すと、進み具合がこのブラウザーに保存され、トップから続きに戻れます
  • うまくいかないときは、各 Day の「つまずきポイント」を先に見てください。設定を変える前にエラー文を読むのが近道です
  • その日のうちに片付けまで終えてください。翌日に持ち越すと、停止し忘れによる課金が起きやすくなります

有料記事について

有料記事は、手で作った構成をコード(CloudFormation)で再現し、冗長構成やバックアップの仕組みを扱う回です。エンジニアとして AWS を仕事で使いたい人向けで、note で販売しています。無料記事だけでも WordPress を AWS で公開し、費用を抑えて運用するところまで到達できます。